龍神♡はーと
「龍神の宝」売ってます
龍神温泉街近くに産物店を構え、龍神村の素晴らしさを発信する女性グループ「龍神はーと」の活動をご紹介します。
龍神村の宝物を発信
龍神村には素晴らしい「宝物」がいっぱいあります。山や川の幸、農作物すべてがそうです。しかし、あまりに日常的すぎるその宝物の素晴らしさは、日ごろ忘れがちです。
そうした宝物に光を当てることで、地域の人の生きがいをつくり、若い女性が無理なく地元に残れる環境をつくりたい-。そんな思いを込め、龍神はーとは2002年に結成されました。現在の会員は、30~70代の女性20人です。
名前には「村を愛する女性が、畑から食卓まで『心』『愛』を込めてお届けする」という意味を込めています。
メンバーらはまず、地域の宝物を見つめ直すことから始めました。各家庭でしか味わえない食べ物や、観光客が知らないような地元の農作物、工芸品などに注目。週末に地元の観光スポットに屋台を出し、代理で販売しました。
食育事業から有給農地の活用まで幅広く
龍神はーとの活動は多彩。創作活動をする人たちが交流するイベントの開催、地域外への出張販売、地元の小学校での食育、遊休農地の活用、イベントでの弁当提供などに取り組んでいます。
また、地元で大きなイベントがあれば、メンバー総出で炊き出しをしたり、ふるさとの味を詰め込んだ特製弁当を作ったりしています。地元の学校では、県の食育事業と連携してソバの栽培や加工を指導。子どもたちに収穫の喜びを伝えています。高齢者らが耕作できなくなった畑を借り、野菜やハーブを栽培。遊休農地の活用にも一役買っています。
念願の常設店舗が温泉街に
2007年4月、龍神温泉に近い国道371号沿いに待望の店舗を建設。道の駅「木族館」にと並んでいて、観光客へのアピール効果も一層大きくなりました。店舗は、龍神材を使ったログハウス風の平屋です。
また、月替わりで地元の芸術家の作品展を企画。店内で展示、販売しています。龍神村のパンフレットなども置いており、観光情報を知ることができます。
メンバーは「訪れた人が見たこともないような物が並ぶ店に育てていきたい。地域の人が自慢の物を1品ずつでも持ち寄れば、素晴らしい店になると思う」と目を輝かせます。
龍神の魅力詰め込んだ新商品
観光客の目にとまる新商品の開発にも熱心です。これまで、地元産の生シイタケをフレーク状にした製品「龍神しいたけ節」や、梅干し製造過程でつぶれたり破れたりした梅をベースにした「梅床」に野菜を漬け込む「紀州梅の床漬け」を商品化しました。いずれも「おいしい」と評判。シイタケや梅は傷物などの格外品も使えるため、食材の有効利用にもつながっています。
龍神はーと
〒645-0523 田辺市龍神村龍神165
0739-79-8068